車とバイクの住所変更・ナンバー変更手続き

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 遠方に引越ししたため、所有する普通自動車と大型バイクの住所変更・ナンバープレートの変更手続きを行いました。ここでは登録住所などの変更について、自動車運輸支局(陸運局)での手続きの流れを記載しています。

 行政書士事務所などに登録代行をお願いすることもできますが、費用が2万円前後かかります。これを自分で行えば手数料+ガソリン代等の交通費のみで済むため、平日に時間が取れるのであれば、個人での手続きがオススメです。
バイクは排気量によってナンバー変更の手続き先が異なっており、124cc以下(市町村名のナンバーが付いているバイク)は新住所の市役所・役場にて、小型二輪・軽二輪(いわゆる125ccを超える(高速道路を走れる)バイク)は、新住所を管轄する自動車運輸支局(陸運局)で手続きすることとなっています。

陸運局の場所や手続きに必要な書類等は、以下のサイトで調べることができます。
・自動車検査登録総合ポータルサイト
<<https://www.jidoushatouroku-portal.mlit.go.jp/jidousha/kensatoroku/list/index.html>>

私の新住所は鹿児島県内だったため、管轄の陸運局は「鹿児島運輸支局」という場所になり、そこに赴き、住所変更手続きとナンバープレートの変更を行う必要があります。
例外もありますが、基本的にはナンバープレートの地名1つにつき1か所の陸運局があります。

基本的には車とバイクは同じ場所で手続きができます。車は係員にナンバープレートの封印を外して貰う作業があるため、陸運局への車体の持ち込みが必要です。
その一方で、バイクは車検証類とナンバープレートがあればOKで、車体の持ち込みは不要なため、あらかじめバイクのナンバープレートを外し、車検証などの登録書類を持って四輪車で陸運局へ行くことで、1回で手続きを済ませられます。
つまり、車にバイクの必要書類を積んでいけば、同じ日に車1台+バイク複数台の手続きは可能です。私は普通自動車と大型バイク各1台の住所変更・ナンバープレート変更手続きを同時に行いました。

以下、手続きの大まかな流れになります。
地域によっては不要な場合もありますが、車の方は事前に自宅住所を管轄する警察署にて「車庫証明」の発行手続きが必要になります。

(1) 市役所等で新住所の住民票を発行

新住所の住民票1枚が必要。事前に、新しい住所の市区町村役場で「転入届」の手続きをして、住民票の異動(移動)を済ませておく必要があります。(マイナンバーカードの各種手続き済みであれば、コンビニでも住民票を発行可能)
ちなみに、バイク(125cc超)を複数台保有しており、同時にまとめて住所変更手続きを行う場合は、1台につき1枚が必要です。
発行手数料は自治体により異なりますが、私の転居先の市役所は1枚当たり200円でした。

(2)バイクからナンバーを外し、以下の必要書類一式を用意する。
 ※バイクの所有者本人が手続きする場合代理人が行う際は委任状なども必要です。

  1. 自動車検査証(車検証)
  2. 新住所の住民票(発行から3ヵ月以内のもの)
  3. 自動車損害賠償責任保険(自賠責)証書
  4. ナンバープレート(新居の管轄陸運局が旧居と違う場合のみ)

(3)自動車運輸支局(陸運局)へ赴く

必要書類一式を車に積み込み、新居から鹿児島運輸支局へ向かいます。地方の場合、陸運局が自宅からかなりの遠方にある地域も多いので、提出書類や持参物は漏れのないように事前に確かめておきましょう。
筆記用具(ボールペン等)は陸運局に備え付けのものがありました。「印鑑」は私が手続きした際は不要でしたが、念のため持参した方が良いかもしれません。

ちなみに、鹿児島県運輸支局の場合は以下が受付対応時間となっています。地域によって数十分程度の違いはあるかもしれませんが、平日の日中のみです。
・登録申請受付:8時45分~11時45分、13時~16時
 ※土・日・祝日と12月29日から1月3日を除く

陸運局の駐車場に着いたら、四輪車のナンバープレート取り外し作業を行います。
特に後部の封印は外しにくいので、ペンチなどの工具を持参すると良いです。なお、車を中古で購入していた場合など、ナンバープレートのネジが盗難防止の特殊なものになっていたりもするので、事前にネジが外せるか確認した方が良いでしょう。
なお、バイクのナンバープレート左上に貼ってある自賠責のステッカーは、新しいナンバーが発行されたら再度貼り付ける必要があります。再発行は有料(手数料300円程度)なので、忘れずに剝がしておきましょう。シール剝がし剤とヘラがあれば便利です。

(4)自動車運輸支局(陸運局)内での手続き

陸運局の建物に入り、変更手続きの種類(住所変更手続きで、ナンバー変更の有無)を1番窓口の職員に伝えれば、以下の必要な書類を準備して貰えました。

 5. 申請書
 6. 手数料納付書

貰った書類の量は多く感じましたが、受け取った書類の必要項目を記載すれば、これで四輪車の必要な書類は全て揃いました。
各書類の記載方法については、陸運局の職員が説明してくれましたが、一部書類はインターネット上にも記載方法サンプルが載っていたりするので、余裕があれば事前にPDFファイルを印刷して持って行くとスムーズです。

(5)軽自動車協会で税申告・ナンバー返納

ここからはバイクの方の手続きになります。
都道府県や管轄陸運局によって流れが異なるかもしれませんが、鹿児島の場合は陸運局と軽自動車協会を行ったり来たりする流れで、一連の手続きを行います。
記載した書類を陸運局に提出した後、一部の書類が返却され、その書類を持って隣接する「軽自動車協会」という所へ向かいます。

陸運局からチェック済みの書類を返されるので、これを持って軽自動車協会へ

軽自動車協会の最初の窓口で陸運局から渡された書類一式を見せ、バイクの住所とナンバー変更である旨を伝えると、以下2枚の書類が渡されたので記入します。
 7.軽自動車税申告書
 8.軽自動車変更(転出)証明書

バイク(250cc超) 軽自動車協会必要書類一式

書類の記入後、再度窓口に提出して順番が呼ばれるまで待ち、ナンバー返納の窓口でこれまで使用していたナンバープレートを提出(返却)します。この時に「車両番号標代」として、570円(税込)が必要でした。※金額は地域により異なる。
ナンバープレートの返納後は、渡された書類を持って再び陸運局へ向かいます。

(6)自動車運輸支局(陸運局)に戻り、書類の提出

陸運局の窓口に行き、軽自動車協会で渡された書類一式を提出します。
30分ほどで新しいナンバープレートが発行されるようなので、しばらく待ち、再び軽自動車協会へ向かいます。

(7)軽自動車協会で新しい車検証とナンバープレートを受け取る

最後に軽自動車協会の窓口へ行き、新しい書類を受け取れば、これで手続きは完了です。後は、バイクに新しい車検証を収納し、ナンバープレートを取り付ければOK。自賠責のステッカーも忘れずにナンバープレート左上に貼り付けましょう。

新しい車検証とナンバープレート(バイク)

その後、待ち時間は長かったですが、車の方も無事に書類の提出が完了し、新しい書類一式を受け取りました。最後に、係員に後部ナンバープレートの封印を取り付けて貰い、無事に手続き完了です。

(9)その他の手続き

陸運局での手続きが終わって新しいナンバープレートも取り付け、手続きが終了したようにも思えますが、以下の手続きも必要に応じて行う必要があります。

・軽自動車税転出申告(バイクの税止め手続き)
以前居住していた市区町村へ軽自動車税の税止め手続きを行う必要があります。
軽自動車税 ‥ 250cc超バイクの場合、毎年5月に6,000円支払う税金
市区町村ごとに手続きの流れは変わるかもしれないが、基本的には「以前居住していた市区町村へ電話で手続き方法の確認」 ⇒ 「必要書類(変更後の車検証等)を郵送」 ⇒ 「変更完了」 といった流れで手続きできるはずだ。

画像は普通自動車のもの ハガキで手続き可能でした

軽自動車協会に代行することも可能で、最後に新しいナンバープレート等を受け取る際に、この手続きを軽自動車協会に代行するか聞かれる。手数料500円(鹿児島県の場合)を払って代行するか、費用を少しでも抑えたい場合は、自分で税止め手続きを行えば郵送代程度で手続き可能です。

・自動車損害賠償責任保険(自賠責)の住所・ナンバー変更
 自賠責保険会社に電話して、新住所へ変更に必要な書類を郵送して貰う。電話は平日9-17時の間に掛ける必要がありますが、保険会社によっては、インターネットで手続きもできる場合もあるかもしれません。
郵送して貰った書類が届いたら必要箇所を記入し、押印をして保険会社に返送します。その後、1~2週間で変更完了の書類が送られて来るため、それを書検証と一緒に保管しておけば完了です。費用は無料でした。

・ETC再セットアップ ※ETC搭載車のみ
 ETCの利用規定には、車両番号標(ナンバープレート)が変更になった際はETCの再セットアップが必要と書いてありますが、実際にはこれを行わなくてもETC自体は問題無く利用できて、ETCレーンも通過することはできます。
但し、ナンバープレートの変更から長期間が経過した場合や、ツーリングプランなどのETC周遊割引を申し込んで利用した場合、割引が適用されるのかは不明なため、不安があれば再セットアップも行っておいた方が無難かもしれません。
費用は2,700円(全国一律)。二輪車のETC再セットアップは対応店舗が少ないため注意が必要です。

・任意保険の登録内容変更 ※加入者のみ
自賠責保険と同様に変更手続きが必要です。代理店型の場合は代理店に問い合わせ、インターネット型の場合は保険会社のサイトから変更手続きを行います。

一連の手続きは以上で完了となります。当日に要した所要時間は概ね以下の通りでした。
①旧ナンバープレートの取り外し、陸運局持参書類の準備:15分
②陸運局への移動時間:片道90分×2
③陸運局で申請書、手数料納付書記入:30分 ※待ち時間含む
④軽自動車協会でナンバー返納、書類記入:30分 ※待ち時間含む
⑤陸運局で書類提出(2回目):30分
⑥軽自動車協会で新しいナンバー・車検証受け取り:15分
⑦自賠責の住所変更:15分 ※後日届いた書類の記入時間含む
⑧任意保険の登録情報変更:15分
【合計:5時間30分】

ちなみに、126~250ccバイク(軽二輪)の場合は、車検がないため「車検証」が「軽自動車届出済証」に変わったりしますが、基本的には今回の手続きと同じ流れで手続き可能です。

125cc未満(原付一種・二種)のバイクの場合は、手続きが全く異なり、市区町村の役場で手続きする必要がありますが、こちらは無料でできるうえ、手続き書類も簡単です。バイクからナンバープレートを外して役所へ持って行き、住民票を異動したその足で、バイクの住所とナンバープレート変更手続きを行うことができます。
しかしながら、簡単ゆえに役所の担当者が車体番号の入力を1文字間違えたりすることがあるので、新しい書類の記載内容に間違いが無いか良く確認するようにしましょう。

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