2025-四国林道の旅-その3(天空の林道・瓶が森林道)[テネレ700(TENERE700)]

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・2025年5月2日(木) – 3日目

走行ルート:高知市(宿泊)国道33号線国道194号線→県道18号線→国道494号線県道363号線→天空の林道(ピストン)→国道33号線県道12号線→瓶ヶ森林道→国道194号→国道11号→松山市(宿泊)
走行距離:279km(自動車専用道路:0km、オフロード:6km)
出発時間:9時0分、到着時間:19時30分

3日目は四国の山々を縦断し、高知から松山へ向かいます。
本日のメインは「天空の林道」と「瓶が森林道」という2つの絶景林道を走ります。

午前8時30分に高知市内のビジネスホテルを出て、西へ向かいます。
ホテルからバイクを停めた駐輪場まで歩いていると、高知の有名スポット「はりまや橋」がありました。小さい橋のため、長崎県のめがね橋と並ぶがっかりスポットとしても名高いですが、周辺も整備されていて綺麗な橋に思いました。

高知市内を抜けて、仁淀川沿いの国道を走ります。
道中の道の駅「土佐和紙工芸村」に落ち着いたカフェがあったので、遅めの朝食を食べます。途中、河川敷に降りれそうな脇道も多く、オフロードバイクで河川敷に乗り入れることもできそうです。

続いて、高知県に多い沈下橋を訪ねます。国道を外れ、所々でやや道幅の狭い県道16号線を暫く走って「浅尾沈下橋」に到着。
ちょっとした観光地のようで車が頻繁に出入りしていて、駐車場誘導の警備員さんも立っていました。郵便の車が沈下橋を通行しているのを見て、日本の原風景を見た気がします。

沈下橋を渡って国道494号→439号を走って、「天空の林道」へ向かうため県道363号線に入ります。
大量のこいのぼりが気になって、通り道にあった「中津渓谷」という景勝地に立ち寄って見ました。空いていたので、高知名物「アイスクリン」とおでんを売店で買ってテラス席でゆったりと食べます。

遊歩道があり、渓流沿いを散歩するのも気持ちよさそうです。
県道363号線は最後は林道になって通り抜けができないため、交通量は少ないです。山間の集落を幾つか通過して、天空の林道がある「明神山」を目指します。

県道が終わった後は四輪車1台分の幅の狭路が続きます。パラグライダーの発着場があったり新緑がまぶしい道で気持ち良く走れますが、対向車に注意して進みます。
後半、明神山に近づくにつれて急坂・急カーブが続きますが、それを抜けると視界が開けて四国の山々を一望できる絶景が広がります。
明神山山頂の1kmほど手前に、「天空の林道」にスタート地点がありますが、まずはバイクで山頂まで行ける「明神山」へ向かいます。

明神山(標高:1,541m)の山頂に到着です。四輪車数台分の駐車スペースがあります。
この日は天気も良く360度の絶景が広がっていて、ここだけでも十分に来る価値はあります。道幅は狭いですが全区間舗装路なので、明神山までならオンロードバイクでも大丈夫です。

明神山から少し下ったところに天空の林道のビュースポットがありました。山の稜線上に続く曲がりくねった道筋が、日本離れしていて印象に残る風景です。
13時過ぎに「天空の林道」に入ります。直線は基本的にフラットダートですが、カーブ区間に大きな石がゴロゴロしているので、路面に注意しながら曲がります。ジムニーがほとんどでしたが、四輪車も5~6台見かけました。

天空の林道は片道5kmほどのピストン林道ですが、前日の夜に降った大雨の影響で大きな水溜まりが次から次へと現れました。
バイクを泥んこにしながら数か所の水溜まりを超えてきましたが、入り口から約3km進んだところで巨大な水溜まりが出現。深さも分からず私の技量ではこの水溜まりを超えるのは難しいと判断し、残念ですがここでUターンすることにしました…

気を取り直して、この日2つ目の目的地である「瓶が森林道」へ向かいます。
2つの道は直線距離だと近いのですが、山岳地帯で道路が無いのでいったん高知県側へ出て、そこから国道3号線を走って愛媛県に入るルートを走行します。

愛媛県側から「瓶が森林道」を目指す場合は、片側1車線の観光道路「石鎚スカイライン」を通って標高を上げていくルートになります。入り口には道路を跨ぐ大きな鳥居があって分かりやすいです。
もう夕方の時間帯になっていたこともあってか、他に車も走っておらずワインディングロードを楽しめました。

再び標高1,500mまで登って来ました。この写真の場所が「瓶が森林道」の西側入り口になります。この辺りで撮影された写真にUFOのようなものが写っていたことから、別名「UFOライン」とも呼ばれています。
神社や山小屋的な売店もありましたが、日没が迫っているので先を急ぎます。

瓶が森林道は山々の稜線沿いを通る標高1,300m~1,700mの道で、全線舗装路です。(11月下旬~4月上旬:冬季閉鎖)
大体が片側1.5車線なのでオンロード/オフロード問わずバイクにとっては走りやすい道で、観光客や登山者も多く訪れるため、整備されていて路面状況も良好です。全長は約27kmありますので、通り抜けるだけでも1時間は見ておいた方が良いでしょう。

アップダウンが続く道を延々と走ります。ビューポイントが多く、所々で道端にベンチが設置されています。地元のいの町観光協会では、西日本一の絶景ロードと紹介していますが、確かにトップクラスの絶景が続きます。

半分ほど走ったところで、ツツジや桜が綺麗に咲いているポイントを見つけました。5月に入りましたが、日の当たらない場所では残雪も少しありました。

この写真の場所が素晴らしいパノラマで、個人的には瓶が森林道で一番の絶景ポイントです。ここに来るのは2回目ですが、以前訪れた時は曇りで何も見えなかったので無事にリベンジを果たせました。
ベンチに座ってコーヒーを飲みながら、暫くの間、ゆったりとした時間を過ごしました。

ゆっくりしていたら17時30分になってしまいました。春の日が長い時期とはいえ、あと1時間もすれば薄暗くなってしまうため、山を下って本日の宿泊先である松山を目指します。
18時少し前に瓶が森林道の出口に到着。5月は19時~翌7時が夜間閉鎖となるため、朝早く来ても通行できないため注意が必要です。

国道194号→33号線で松山へ向かいました。高速道路は使わず一般道を約2時間の移動で、無事に松山市内の宿泊先(ビジネスホテル)に到着。
20時にチェックインして泥で少し汚れた洗濯物を荒い、夕食は近くの町中華を食べて、今日も良く走った一日が終わりました…

明日は四国最西端の「佐田岬」を目指し、その後は帰路に着きます。今回の旅の林道走行はこの日で終わりですが、次の記事もアップロードするので佐田岬に興味がある方は宜しければご覧ください。

2025-四国林道の旅-その4(四国最西端の地、佐田岬へ)[テネレ700(TENERE700)]