前回の記事「バイクで沖縄へ ~24時間の船旅~」にて、鹿児島からフェリーで24時間かけてバイクで沖縄の地に上陸しました。沖縄に着いた後は、沖縄本島中部にある宿泊先を拠点に旅をしましたので、今回はその旅の記録になります。
沖縄本島の地図です。細長いので意外と距離があり、最北端の「辺戸岬(へどみさき)」から最南端の「喜屋武岬(きゃんみさき)」までは距離が約130km、車で3時間ほどを要します。本島と橋で繋がっている離島にアクセスしつつ1周すると約350kmあります。距離は短いですが高速道路(有料)もあり、県庁所在地である那覇から北部の名護市まで「沖縄自動車道」が通っています。
バイクで走るだけなら1日で一周することも可能ですが、観光しながらであれば3日くらいは欲しいところです。前回の記事で書いた通り、鹿児島までの自走+フェリーで来るのは時間がかかり過ぎるため、あまりオススメできません。1泊2日~2泊3日でレンタルバイクを借りて、最終日は那覇周辺を観光して飛行機で帰るというのがオススメです。
Contents
・1日目(本島中部+海中道路)
この日はお昼頃に出発して、平日だったのでイオンモールでノンビリと過ごした後、海中道路と呼ばれる道を走りに行きました。
沖縄にも1か所だけですがイオンモールがあります。2015年オープンの比較的新しいイオンモールですが、地上5階建てで巨大な水槽もあり、敷地面積がかなり広いマンモスイオンモールです。全フロア見て回っていたら、それだけで1日終わりそうです。
・勝連城跡
続いて、グスクと呼ばれる沖縄のお城に登ってみたいと思います。
今回の旅で沖縄のグスクは数か所回りますが、その1か所目は「勝連城跡」です。その昔、沖縄が琉球王国と言う日本と別の国だった頃のお城で、小高い丘の上に城壁が築かれているので、登るととっても見晴らしが良いです。
城跡の上からは360度の見晴らしでした。植生や建物の外観も内地と違う感じなので、沖縄に来たことを実感します。これから走る海中道路も良く見えました。
・屋慶名海峡展望台
沖縄市方面から海中道路へ向かう途中にちょっと寄り道。「屋慶名海峡展望台」から屋慶名島を望みます。
この日は風も無く海が湖のように反射してキレイです。屋慶名島は本島から橋を渡ってすぐの有人島です。特にメジャーな観光スポットは無いため、島には立ち寄らずに海中道路を目指しました。
・海中道路
沖縄本島と宮城島の間は遠浅の海で、干潮時だけは砂浜を歩いて渡れるような地形でしたが、そこを埋め立てて出来たのがこの海中道路です。片側2車線の広い道路なので、海中にいるような感覚はありませんが、快適にドライブ・ツーリングを楽しめる道です。途中にはパーキングエリア的な施設もあります。
・宮城島(果報バンダ)
海中道路を渡って宮城島に到着後、右折して次の橋を渡ると浜比嘉島に行けます。浜比嘉島にはグスクがありますが、日没が迫っていたので観光はせず、橋を渡った先にある展望台で折り返しました。
宮城島の島内は石油備蓄施設横の広い道を抜けると、山とさとうきび畑が交互に現れる素朴な風景が続きます。県道を進んで行くと伊計島という島に行くことができますが、途中で右折して景勝地「果報バンダ」に到着です。バンダとは沖縄の方言で崖という意味です。
ここで見た海が今回の沖縄旅の中で一番キレイに見えました。南国の植物も咲いていて駐車場までの遊歩道も良い散歩道です。
日没も迫って来たので、来た道を引き返します。
海中道路の真ん中にあるパーキングで日没を迎えました。穏やかな海を見ながら、少しずつ暗くなっていくマジックアワーの時刻を過ごしました。
沖縄本島の平日夕方は帰宅ラッシュの渋滞が強烈なので、19時頃までノンビリと過ごしてから宿泊先へ戻りました。夕食はA&Wのセットです。
・2日目(本島南部)
2日目の朝は北谷町にある「アメリカンビレッジ」を散歩してみました。風景はアメリカンなショッピングモールですが、沖縄料理のお店も多数入っています。
普段は観光客や外国人で賑やかな場所ですが、早朝であれば人・車通りもまばらで写真撮影にはもってこいです。
散歩後は一旦宿泊先に戻り、バイクの旅はゆったり昼頃の出発となりました。
まずは、世界遺産に登録されているグスク「中城城跡」に立ち寄った後、南部を反時計回りを走行しました。
・中城城跡
グスク2か所目は「中城城跡」へ。
読みは「なかぐすくじょうあと」です。難読地名ですが、「なかしろしろあと」や「なかぐすくぐすくあと」よりかは読みやすいですね。
入場料は400円。入場口からお城の中へは、勝連城跡と同様にゴルフカートみたいな乗り物で行くことができました。カートの乗車料金は無料です。(入場料に含まれている?)
入り組んだ石垣の間を進んで行くと、10分ほどで一番高い場所にたどり着きました。
沖縄本島南部の海岸線が一望できます。遠くには那覇の街も見渡せました。この日は夕方にコンサートがあるそうで、出口付近はすっかりイベント会場の雰囲気になっていました。
・ニライ橋・カナイ橋
沖縄南部でドライブ・ツーリングスポットと言えばここらしいです。西側から海に向かって走るルートは抜群の爽快感です。
橋の上には展望台があり、そこからニライカナイ橋を一望できます。ポールがあるので四輪車は入れませんが、バイクなら展望台の横まで行くことができます。橋を渡る前に立ち寄って見るのがオススメです。
ちなみに、「ニライカナイ」とは海の向こうにある理想郷と言う意味らしいです。
沖縄版の天国や桃源郷と言った感じでしょうか。橋の交通量は少ないので、スピードを出し過ぎでニライカナイに行かないように気を付けましょう。
・喜屋武岬
沖縄本島最南端の地がここ喜屋武岬になります。住宅街とさとうきび畑を抜けた先に岬がありますが、場所が分かりにくいのでカーナビ・スマホナビの活用をオススメします。
こちらも辺戸岬と同様に約10年ぶりの訪問でしたが、昔は無かった三角形の展望台が出来ていました。方角的に夕日がキレイに見えそうなので、夕方に訪れると良いロケーションになりそうです。
・道の駅 いとまん / 道の駅 豊崎
最後に道の駅スタンプ集めと夕食の調達も兼ねて道の駅に立ち寄りました。
「道の駅いとまん」は日本最南端の道の駅、「道の駅豊崎」は日本最西端の道の駅ですが、2つの道の駅は2kmほどしか離れていないため、道の駅の日本最南端と最西端を同時に踏破することは簡単です。
「いとまん」の方は土産物店や海鮮系のお店が立ち並び、観光客にも人気な様子でしたが、「豊崎」は農産物直売所が中心で地元密着型の道の駅と言った感じです。2か所とも駐輪場がありますが、いとまんは海側駐車場の片隅で分かりにくいです。お弁当とミニトマトを買って、帰路に着きます。
夕方の混雑した時間帯だったこともあり、帰りは「豊見城・名嘉地IC」から宿泊地最寄りの「沖縄南IC」まで高速道路を利用してみました。道路の様子は他の高速道路と変わりないですが、高速バスのバス停が赤瓦の東屋になっているのが印象的です。
次はいよいよ沖縄の大自然「やんばる」の地を走り、那覇周辺も観光しつつ帰りたいと思います。
「沖縄本島バイクの旅 その3 (https://amukat.net/okinawa-3)」へ続く…