2022年秋・鹿児島県 屋久島旅行(その2・太鼓岩 + 屋久島一周)

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2泊4日の旅程で屋久島へ旅行して来た記録です。今回は大型バイクを持ち込んでの旅行なので、フェリーを利用して屋久島へ渡島しました。
「2022年秋・鹿児島県 屋久島旅行(その1・屋久島への渡島方法)」
で紹介した「フェリーはいびすかす」に乗って、バイクと共に屋久島へ上陸を果たしました。この記事ではバイクで屋久島を一周したり、縄文杉を目指した旅行記を書いています。

 旅行日:2022年9月26日~29日
 バイク:ホンダ CRF1100L アフリカツイン
 旅程:鹿児島谷山港 ⇒ フェリーはいびすかす ⇒ 屋久島(宮之浦港) ⇒ 白谷雲水峡・太鼓岩 ⇒ 屋久島一周 ⇒ 屋久島キャンピングパーク(宿泊) ⇒ 縄文杉 ⇒ 屋久島キャンピングパーク(宿泊) ⇒ 宮之浦港 ⇒ フェリー屋久島2 ⇒ 鹿児島港

「フェリーはいびすかす」に乗って、午前7時に屋久島(宮之浦港)へ到着しました。ここから屋久島の旅が始まります。

・宮之浦港 ⇒ 白谷雲水峡 ⇒ (絶景スポット)太鼓岩

フェリーを降りたその足で、早朝から屋久島の大自然を感じられる絶景スポット「白谷雲水峡」を目指します。

宮之浦港から県道594号線へ入り、標高600mの白谷雲水峡へ向かって、バイクで曲がりくねった山道を一気に駆け上がります。途中に「雲の展望台」というビューポイントを発見。写真撮影して、更に山の上へ進みます。進めば進むほど、離島とは思えない山深い場所になってきましたが、距離はそんなに長くなく、宮之浦港から約20分で白谷雲水峡の駐車場に到着です。

この日は平日でまだ午前8時前だったためか、駐車場は車が数台止まっているのみでガラガラでした。駐車場の片隅にあった駐輪場にバイクを停め、登山の準備をして、トイレを済ませて登山口へ向かいます。ちなみにトイレはこの先しばらく無いので、しっかり用を済ませておくのが大事です。

朝早かったためか、白谷雲水峡の登山口には他に人はおらず、川のせせらぎだけが聞こえる静かで気持ちの良い場所でした。
ここから縄文杉まで行くこともできますが、午前8時の出発では遅すぎて、暗くなるまでに戻って来れないため、この日は「太鼓岩」と言うポイントを目指し、そこで折り返して白谷雲水峡へ戻ってくる行程としました。明日の縄文杉アタックのためのトレーニング的な感じです。

登山を開始して早々、巨大な岩の上を歩いたり、小川に架かる橋を渡ったりと変化に富んだコースでしたが、その後は勾配が大きい上り坂となり、体力を温存しながらゆっくりと登っていきます。
やがて、鬱蒼とした苔むす森の中へ入りました。

RPGゲームに出てきそうないくつもの巨大な切り株を超えて進むと、更にデカい切り株が現れ、今度はくぐり抜けて通過します。この日の屋久島は最高気温29℃の天気予報でしたが、この辺りは標高が高いうえに鬱蒼とした木々が太陽の日差しを遮ってくれるので、体感的には快適でした。
そして、今度は川越え。

白谷雲水峡から1時間ほど歩いたところで、太鼓岩コースでは最初で最後の休憩小屋(トイレあり)に到着。休憩用のベンチもすっかり苔むしていました。この先、太鼓岩までは約30分のため、水分補給だけして先へ進みました。
この辺りまで来ると、ようやく他の登山者と何組かすれ違うようになりました。

白谷雲水峡から約1時間30分で「辻峠」という太鼓岩コースと縄文杉・宮之浦岳コースの分岐点に到着しました。ここには簡易的なベンチも置いてあり、小休止するには持って来いです。
「辻峠」から「太鼓岩」までは10分掛からない程の短い距離ですが、これまでとは比較にならない急坂を登ることになります。その坂を上り切ると、そこには素晴らしい絶景が待っていました。

「太鼓岩」はその名前の通り、巨大な一枚岩が崖の上にせり出す形でめり込んでいます。そして、その上に立つと、一面の森が眼下に広がる絶景スポットでした。すこし靄っていましたが、それでもこの森の風景はまるで異国のジャングルの奥地に来たかのような圧巻の景色です。
しかしこの景色も長くは見ることができず、私が太鼓岩に立ってものの数分で徐々に霞がかかり、あっと言う間に真っ白になってしまいました…

しばらく待ってみたものの、10分経っても霧が無くなる気配は無く、他の観光客もやって来たので、太鼓岩を後にして白谷雲水峡に停めたバイクへ戻ることにします。あと5分到着が遅ければ、2時間かけて登って来たのに、あの絶景を見ること無く帰ることになっていたかもしれません。

今度は急こう配の下り坂を滑らないように慎重に下りながら、「辻峠」に戻ってきたところで昼食にします。昨日の夜、鹿児島谷山港からの出航前に買った「桜島灰干し弁当」を食べ、お茶で水分補給します。何とも変な名前の弁当でしたが、味は美味でした。

帰りも同じ道を引き返して白谷雲水峡へ戻ります。少し暑くなって来たので時々川の水で涼しみながらの下山で、11時30分にバイクを停めた駐車場に戻って来ました。約3時間30分の軽い登山で、明日は縄文杉を目指して往復10時間の登山を予定しているので、ちょうど良いウォーミングアップでした。

・屋久島一周バイク旅
 (トローキの滝⇒平内海中温泉⇒大川の滝⇒屋久島灯台)

白谷雲水峡から麓へ降りると、屋久島を一周する県道75号線に入り、バイクで時計回りに屋久島を一周します。

島内一周は約105km。東京から熱海までの距離とほぼ同じと考えると、屋久島がそこそこ大きい島だという事が分かります。しかしながら、信号・交通量ともに少ないので、走るだけなら2時間30分ほどで一周できてしまいます。
宮之浦から30分ほど走ったところにある「トローキの滝」を見るべく、県道沿いの売店(ぽんたん館)駐車場にバイクを停めます。ちょうど甘いものが食べたかったので、パッションのかき氷をテイクアウト。「トローキの滝」のビューポイントへは駐車場から徒歩数分ほどでした。

曇ってはいたものの、美しい滝壺が見れました。次は「平内海中温泉」と言う天然温泉に入り、登山の汗を流したいと思います。
「平内海中温泉」にはトローキの滝から15分ほどで到着。駐車場らしい駐車場が無いものの、温泉入り口付近の空き地に停めることができます。この温泉は海岸沿いにあり、岩で囲まれたほぼ自然のままの湯船に浸かるワイルドな露天風呂です。先客のおっちゃんが2~3名入っていましたが、湯舟は複数あるのでゆったりと入れました。ただし下の方(海に近い方)の湯舟は藻?などが浮いててあまりキレイでは無いうえに滑るので要注意です。

風呂の後は「大川の滝」へ向かいます。またまた滝ですが、屋久島で一番大きな落差88mを真近で見ることができるという事で、ダイナミックな体験になりそうです。
海中温泉から20分で大川の滝駐車場へ到着。4~5台分と台数は少ないですが、新しい舗装の駐車場で、自転車・バイク用?と思われる区画も数台分あったため、そこにバイクを停めて滝まで歩きます。

滝壺ギリギリまで近づくことができて、水しぶきも感じられ涼しい場所でした。屋久島の観光客は登山装備の人達が多いのですが、何故かここだけは普段着の人がほとんど。お手軽な観光スポットなのかもしれません。

大川の滝を過ぎると、これまでは片側1車線が確保されていて走りやすかった県道75号線は、四輪車同士がすれ違えないような狭い道に変貌します。この区間が「西部林道」と呼ばれ、道は狭いものの、屋久島の森の中を走るため、ヤクシカ・ヤクザルなどの野生動物に出会える区間となっています。

道中、サルの群れに遭遇しました。バイクで近付いても逃げることなく道路上で毛づくろいを続けるヤクザルです。屋久島を含む九州の山には熊は生息しておらず、鹿も小さいので山の中に一人で居ても安心感があります。

西部林道の区間は約20km。途中にあった「屋久島灯台」に立ち寄ります。屋久島の北西側に建っているため、夕日がキレイに見えそうです。

灯台を過ぎると、狭い道が続いた西部林道区間も終わり、再び片側1車線の広い道に戻りました。
喉が渇いたので、公衆トイレと移動販売機があった場所で小休止して、キャンプ地に向かいます。 

・屋久島キャンプ

今回、キャンプ道具を積んできたので、屋久島での宿泊先は「屋久島キャンピングパーク」にてテント泊です。
キャンプ場に着いた時、フリーサイトを通過してしまい、急斜面のガレ場に迷い込むというアクシデントもありましたが、積んでいた荷物を全て降ろして何とかキャンプ場に復帰できました。離島はバイク保険のロードサービス対象外なので、クラッシュしたら色々と大変です…
2022年はまだ仮オープンの状態とのことで、建物は工事中でしたが、フリーサイトであれば問題なく安価に宿泊できました。周囲に人家はなく、海に近い森の中で良いロケーションでしたので、完成したらまた泊まってみたいですね。

明日は縄文杉アタックで朝早いので、早々に夕食を食べて寝ました。
2022年秋・鹿児島県 屋久島旅行(その3・縄文杉アタック) <<https://amukat.net/yakushima-3>> へ続く…