【バイク日本一周旅】東日本編(16~18日目):秋田から自宅へ縦断1,000km

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・2014年8月28日(木) – 16日目

大館のネットカフェで朝食を食べ、6時半に出発。早朝から国道7号線で西へバイクを走らせる。
今日の天気も晴れ。気温は16℃と少し寒いが、時間とともに気温は上昇。1時間後には20℃を超えて快適爽やかだ。

大館市から走ること約2時間、南秋田郡大潟村に入る。ここ大潟村は、かつて日本で琵琶湖に次いで2番目の面積を誇っていた八郎潟という湖を干拓して新たにできた土地に誕生した村で、海抜0m地帯に広大な田園地帯が広がっている。
地図を見ると、この村には北緯40度、東経140度という何ともキリのいい交点を発見したので、そこを目指してみた。

県道から反れて直線の砂利道を走っていると、田んぼの中にそびえ立つ巨大なモニュメントが見えてきたので、迷うことなく経緯度交会点に到着した。
晴れわたる空に気温24℃の恵まれた気候の中、経緯度交会点上に立って周囲を見渡した。モニュメントと看板があるだけで特に何も無いが、この日見た青空と田園風景はまさに日本の夏といった風景で、とても印象に残っている。

再び県道に戻り、北海道に戻ったかのような気持ちの良い直線の一本道を走り、大潟村からもよく見える男鹿半島の名峰、寒風山を目指した。
寒風山を登っていく道は一面に広がる草原地帯の中をワインディングで駆け、眺望がいい道で気持ちが良い。

ワインディングロードは一瞬で終わり、あっという間に寒風山の駐車場に到着。午前10時過ぎで開店直後のためか、売店も駐車場もガラガラだ。
昭和レトロ感漂う売店で秋田名物の「きりたんぽ」を食べ、山頂付近をウロウロ。男鹿半島と日本海が広がる絶景の中、多くのパラグライダーが大空に羽ばたいていた。

小1時間ほど滞在し、次に男鹿半島の突端にある入道崎を目指す。
天気も良いからか、この辺りの風景は草原、森、湖、海と変化に富んでいて面白いし、バイクの運転も爽快だ。

そんな絶景が続く道を走り、入道崎に到着。
草原の中を貫く遊歩道を進んだ先に、入道崎灯台を見上げる。しまうま模様の灯台が青空に映える美しいロケーションだ。

ここからは半時計回りに男鹿半島の海岸線沿いを行く。断崖絶壁の中を曲がりくねった県道を時間をかけて進んだ。その途中には奇岩、巨岩がゴロゴロしていて、その光景にも圧倒されることしばしば。

こうして男鹿半島の自然が作り出したダイナミックな風景を堪能し、自宅に向かって再び南へバイクを走らせる。国道101号線に入ると交通量も増えたが、広い道で一気に秋田市内まで移動した。

道の駅 あきた港に立ち寄り。高さ144mのポートタワーセリオンが存在感を現している。
この先で今日の朝走った国道7号線に合流し、ここからは延々と日本海沿いを走っていく。時刻は15時。空が曇ってきたが、この先明日以降も雨の心配は無さそうで安心だ。

海の広さを感じながら、山形県に入る。国道7号線は自動車専用道路の日本海東北自動車道が平行して通っていて、その道路が開通している区間は交通量が少なくて快適だが、 日本海東北道は現在も工事中で一部しか開通していない。未開通の区間は大量のトラックが国道7号線に合流してきて流れが悪くなり、移動スピードが落ちる。
そんな感じで他の交通に揉まれながらも私とバイクは確実に、少しづつ自宅に向かってホームウェイを駆け抜けた。

ここで私は、旅の最終日を明後日の8月30日に決めた。夏休みの最終日は8月31日なので、その前日には帰宅して体力をチャージし、荷物と思い出を整理したいと考えたからだ。
自宅までの残り距離は約750km。この距離を明後日の夕方までの48時間で完走と考えると、今日は新潟までは移動したいと思い、暗闇になってからもバイクを走らせた。

日没後間もない時間に東北地方を抜けて新潟県に入った。もう海は見えないが海沿いを走りたくて、国道7号線を外れて345号線に入る。
長~い移動の最中、ふとバイクを停めてエンジンを切ると、闇夜の静けさの中に日本海の波の音だけが聞こえた。その音は迫力がありつつもどこか寂しさを感じる音で、それはもう2週間以上続いているこの旅と学生最後の夏休みがもうすぐ終わってしまう寂しさを、僕は感じていたのかも知れない。

【16日目移動距離・出費】
大館→大潟→男鹿→秋田→新潟:550km
出費:2,853円
(宿泊費:1,443、ガソリン:2,010、食費:1,200)

・2014年8月29日(金) – 17日目

昨日は深夜の23時になってしまったが、無事に新潟市まで走りきり、定番のネットカフェでまた一夜を明かした。長距離を走行したのもあり、昨晩はすぐに爆睡であったが、3時半に目が覚めてからは再び寝ることができず、漫画を読みあさりながら夜を明かした。

今日も天気予報通りの快晴、気温20℃。朝からたっぷりの日差しを浴びながら、西の空に向かって出発だ。
早朝覚醒だったので睡魔に襲われることを心配したが、その兆候もなく、国道8号線で快調に晩夏の新潟を駆け抜ける。

休憩しつつ4時間ほど走行したところで、道の駅 うみてらす名立に立ち寄った。ここには食事処や温泉施設などが充実していたので、昼間から風呂に入り、早めの昼飯を食した。風呂上がりに浴びる日本海の潮風は何とも心地よいものである。

その先も国道8号線を走る。道中は「親不知(おやしらず)」という断崖絶壁が続くダイナミックな風景が広がっていた。その中をトラックがバンバン走り抜けていくのはさすが幹線道路といった感じだ。
富山県に入ると思った直前、道路工事により日本海に架かる橋の上で5分ほど停止。対向の大型トラックが通過する度にグラグラと振動する橋にビビりながらも、そこを通過すればそこは北陸地方、家までの距離がさらに近づいていくのを実感する。

ここまで来ると、寄り道よりも早く家に帰りたい気持ちがまさり、北陸の風景を感じつつも、国道8号線を走り続けた。

夕方の18時半に石川県小松市のネットカフェに到着。ここのネットカフェにはカラオケルームがあって追加料金なしで利用できたので、この旅の締めくくりに一人で2時間熱唱したのであった…

【17日目移動距離・出費】
新潟→糸魚川→小松:385km
出費:4762円
(宿泊費:1,100、ガソリン:1,628、食費:1,334、風呂700)

・2014年8月30日(土) – 18日目

いよいよ長かったこの旅も最終日。ネットカフェの窓から外を覗くとちょうど日の出の時刻で、朝焼けが美しく爽やかな朝を迎えることができた。

6時45分に出発。土曜日の早朝で道路も空いていて、走って間もない頃に北陸地方最後の県である福井県に入った。
少し腹が空いたので、吉〇屋に入店して牛丼単品で注文。一気に口にかきこんで一瞬の朝食を終える。

南条郡南越前町に入ったところで、空が曇ってきたが再び日本海の風景を見る。午前9時半、国道沿いの樹木に囲まれたパーキングでしばし休憩。ここで家族に電話して今日の夕方には帰れそうなことを伝えた。
もう少しで福井県を抜けて17日ぶりに関西地方に戻ることとなり、まだ旅の途中ではあるが、もう日常に戻りつつあることを感じる。自宅まで残す所あと200kmを切った。ここからは無事に帰ることを目指すのみと思いながら、南へバイクを走らせる。

敦賀の市街地から先は日本海と国道8号線ともお別れして、国道161号線の最短ルートで自宅のある大阪府南部を目指した。
週末で混雑気味の琵琶湖の湖畔を走り抜けて京都府に入ると、温度計が31℃を示している。曇り空だったのでそれほど暑くはなかったが、まだ季節が夏だったことを思い出されたような感覚だ。

京都から先の道のりは市街地で交通量も多く、この旅に課された最後の試練のようだったが、それも無事にクリアして、遂に2014年8月30日(土)16時、己の体、バイクとも無事に帰宅を果たしたのであった。

【18日目移動距離・出費】
小松→敦賀→大阪(自宅):300km
出費:2,962円
(宿泊費:1,857、ガソリン:644、食費:461)

18日前の出発時、52,103kmだったバイクの走行距離は、旅を終えて58,249kmとなっていた。
前回、2013年3月に行った西日本一周の旅と併せる形ではあるが、12日+18日の 合計 1ヶ月間の旅を行い、これにて日本一周の旅を成功させることができたという達成感に包まれながら、私は大量の洗濯物と荷物を自宅へと運搬した。

ざっくりと東日本一周18日間の軌跡(北海道)
ざっくりと東日本一周18日間の軌跡(本州)

【走行距離・出費】
宿泊地:大阪(出発)→富士→品川区→仙台→大間町→札幌→大樹町→釧路→浜中町→別海町→北見→稚内→旭川→札幌→長万部町→大館→新潟→小松→大阪(帰宅)
走行距離:6,145km
費用:71,809円
(おおよその内訳)
ガソリン代:20%、フェリー・有料道路15%、宿泊・温泉35%、食費25%、その他5%

前回に引き続き、1日平均300km以上を走破する過酷な旅となったが、関西地方から東京都心、北海道の端っこまでを周ったため、気候、地形などに変化に富んでいて、前回よりも充実したものになったと思っている。
この旅の翌々日から学校の授業が始まって、私はすぐに日常生活に戻ったが、日本一周の旅を成功させてからは残された学生生活をもっと豊かなものにしたく、以前よりもっとアグレッシブな気持ちで、日々を過ごせているような気がしている。

【バイク日本一周旅】南西諸島編に続く…