【バイク×ソロキャンプ 北海道一周旅行】8日間・2,800kmの軌跡 – 8日目(最終日)

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2019年9月15日~22日。広大な北海道の大地をテント泊を繰り返しながら、8日間で一周した旅の記録。

・2019年9月22日(日) – 8日目

道南地方の檜山郡上ノ国町にある「夷王山キャンプ場」で1泊。この辺りは人口が極めて少ないためか、9月の3連休中であったが、キャンプ場利用者は数名のみ。ソロキャンプを存分に楽しめる環境だ。
昨日は日没後の到着で薄暗くて良く見えなかったが、このキャンプ場は広大な丘陵地の中にあり、その気になれば何千人が同じ日にキャンプしても十分なくらいの広さのある場所だ。4日目に利用した「築拓キャンプ場」と合わせて、次に北海道に来た時も、ぜひ泊まりたいと思えるキャンプ場であった。

風車が立ち並んでいるので、風の強い日はキツそうだが、今日はほぼ無風状態で快適だ。この「北海道一周」の旅も今日で最終日。朝はゆっくりとお湯を沸かしながら、今日のルートを決めていく。
念願の北海道一周まであと少し、最後のチェックポイントである北海道最西端の地「尾花岬」を通って小樽へ抜けるルートを考える。

午前8時前にキャンプ場を出発。すぐ近くにあった謎のタワー「北海道夜明けの塔」に立ち寄り。途中、5mくらいの高さまで登れたが、てっぺんまで上がれる訳でも無いので、見える景色はあまり変わらなかった。

国道229号線を北へ走る。日曜日の朝ということもあり、昨日の夕方よりも交通量は少ない。
海の向こうには、道南地方唯一の有人島である奥尻島が見える。いつかもっと長い休みが取れたら、あの島にも行ってみたいなぁ…とか思いながら進んでいく。

昨日は移動距離が長すぎて、風呂に入る時間も無かったので、朝風呂にちょっとした秘湯を目指す。
国道から外れて臼別川という小さな川沿い、いかにも熊さんが出没しそうな砂利道を数キロ走る。その道の終点にある神社みたいな建物が秘湯「湯とぴあ臼別温泉」だ。ちょうど地元の方が清掃を終えたばかりで、綺麗な上に貸切という最高のコンディションで朝風呂へ。料金は決まっていないが、協力金として100円を入り口の箱に入れて入った。

泉温もぬるめで、けっこう長い間露天風呂に浸った。熊さんが登場しないかビビりながら、帰りも砂利道を走る。国道に出てからは来た道を少し引き返し、道道740号線で最後の突端である「尾花岬」を目指す。

この道道740号は長らく未開通であったが、数年前にトンネルが開通し、せたな町方面への通り抜けが可能になった。
尾花岬の近くまで来たが、これより岬に近づける道は無い。断崖沿いを歩いて無理やり尾花岬へ到達することはできるらしいが、それだけの体力と時間は無いので、写真の場所で「北海道最西端の地」とすることにする。この場所に駐車している白いクーペの人は、もしかしたら尾花岬アタックの最中なのかも知れない。

最後の突端となった尾花岬は本当に何もないただの道路沿いだったが、これにて北海道の四端を制覇したという達成感を少しだけ感じた。
この旅もあと数時間で終わりを告げることとなるが、小樽港まではまだ150km以上の距離がある。幾つもの素朴な漁村を通り過ぎて、この先も道南の海岸線を走り続ける。

国道229号を左折して、急坂の林道を駆けあがること数分。海面からの高さが日本一という「茂津多岬灯台」に着く。海抜282mの高さにあるので、山の上から海を見ているような感覚だ。灯台からだとあまり展望は良くなかったが、周囲に人もいないので、ドローンでも飛ばして空から写真を撮れば、もっと良い景色が見れただろう。
正午になり腹が減って来たので、道の駅「よってけ!島牧」で昼飯を頂く。この辺りを走っていて感じたのは、とにかく人が居ないということ。3年前の2016年にバイクで走った、石川県の七尾市以北の能登半島もこんな感じだったのを思い出した。道の駅も日曜日なのに閑散としている。まあ、関東近郊の常に混雑している道の駅と違って、休日でも一人で気兼ねなく入れるのはうれしいことだ。

ちょうどよいボリュームのメニューが無かったので、そばとバーガーという決して交わることの無いであろう組み合わせで注文。
腹も満たしたことだし、後は無事にゴールの小樽港を目指すのみだ。景色の良いところで小休止しつつ、小樽へ少しずつ近づいていく。

寿都、岩内、共和…と北海道の小さな街を通過して山間部を抜け、最後は国道393号線で小樽を目指す。国道沿いは紅葉がきれいで、この一週間で夏が終わって秋になり、季節が一気に進んだように感じた。

最後の展望スポット「毛無山展望所」は観光客でいっぱいだったが、これから乗ることになるであろう小樽港に停泊中の新日本海フェリーが見えた。
最後にセ〇コーマートで買い出しをして、無事、8日前と同じ小樽港フェリーターミナルに到着。道中は先を急いだ場面も多々あったが、これにてバイクでの「北海道一周」を完走した。

今回の旅は8日間(本州の移動を含めると10日間)という短い期間であったが、一周したことで、北海道のスケールや自然をもっと知ったのではと思っている。北海道の広さを考えると、本当は2~3週間くらいかけて回るのがベストな気はするが、長い休みを取るのは中々難しいのが現実だ。
何だか寂しい気持ちにもなるが、今回も良き思い出をたくさん与えてくれた北海道の旅。毎年は来れないけれども、また必ず来るぞと心に誓いながら、小樽港に沈む夕日を眺め、終わりを迎えるのでした。

【8日目軌跡】
出発地:檜山郡上ノ国町字勝山520 夷王山キャンプ場 (7:45出発)
経由地:尾花岬付近
到着地:小樽港フェリーターミナル (16:15到着)
天候:曇りのち晴れ、最低 13℃/最高20℃
走行距離:321km
費用:17,587円(フェリー代(新日本海フェリー小樽→新潟行き)15,720、食費1,767、温泉100)

【2019年・北海道一周旅行 まとめ】

日程:2019年9月14日(土)~2019年9月23日(月・祝) / 10日間(移動日含む)
走行距離:3,432km (北海道内2,767km)
走行ルート:自宅→新潟港→(フェリー利用)→小樽港→稚内→宗谷岬→浜頓別→網走→屈斜路湖→斜里→知床五湖→野付半島→根室→納沙布岬→霧多布湿原→帯広→えりも岬→厚真→室蘭→洞爺湖→白神岬→上ノ国→島牧→小樽港→(フェリー利用)→新潟港→自宅
消費ガソリン量:143.2L
燃費:23.97km / L
旅行中最高気温:28℃(新潟港)
旅行中最高気温(北海道内):23℃(小平町 道の駅おびら鰊番屋付近)
旅行中最低気温: 5℃(厚真町 大沼野営場)
費用:合計81,672円
(内訳 / 割合)
宿泊費:2,640円 / 3%
食費:16,379円 / 20%
ガソリン代:17,462円 / 21%
フェリー料金(新潟~小樽往復):31,440円 / 38%
有料道路代(高尾山IC~新潟西IC 往復 + 虻田洞爺湖IC~大沼公園IC / 全て休日割引適用):11,080円 / 14%
温泉利用料:2,130円 / 3%
その他(駐輪代、雑品購入など):541円 / 1%