【バイク日本一周旅】西日本編(11~12日目:しまなみ海道を渡って本州へ)

・2013年3月21日(木)-旅行11日目

 まだ真っ暗の早朝5時には既にバイクを走らせていた。昨晩はまたネットカフェで一夜を過ごした。滞在時間が8時間以内なら料金は1,200円、12時間まででも2,000円程度で、狭いながらも個室で横になれる。貧乏少年でも行けば予約なしで確実に泊まることができるので、意外と節約旅行には使えるのかも知れない。


一つ目の橋「来島海峡大橋」

今日はいよいよ本州へ入る日だ。昨日見た瀬戸大橋を使えば、あっという間に本州へ渡ることができるのだが、私のバイクは124ccなので高速道路に乗ることができない。大きく迂回して再び愛媛県に入り、今治市から広島県の尾道市まで続く「しまなみ海道」を通って本州に渡ることにした。

道幅は2~3m、人・自転車・小型バイクのみが対面通行で走る変な道だ

「しまなみ海道」 は高速道路ではあるが、側道がサイクリングロードになっていて、125cc未満のバイクはそこを走ることができる。有料ではあるが、料金も橋を一つ渡るごとに50~200円と車に比べればかなり安くなっている上、車と別の道路を走れるので、瀬戸内の島々を見ながらゆっくり走ることができるのである。

無人の料金箱に通行料を投入
バイクもろともエレベーターにイン

四国からは、後にゆるキャラにも採用された1つ目の橋「来島海峡大橋」を渡る。橋の途中にある馬島にはバイクごとエレベーターに乗って下れるということで、用事は無いけどとりあえず降りてみた。

馬島には民家や漁港はあったものの、人の気配が全くない静かな島だった。
再び エレベーターで橋に戻り、北の方向へ駆け抜けた。気温は余り上がらず少し寒かったが、今朝曇っていた空はすっかり晴れて、橋の外には青い空と光り輝く海、そして遠くにはたくさんの島が見えた。

心軽やかに2つ目、3つ目…と、橋の数と同じだけ島を巡った。4つ目の島は愛媛県最後の島である大三島で、この島で遅めの昼食を食べた。豪華に海鮮丼だ。ちょっと小さめサイズだけど、新鮮で旨し。しかもこれで380円という衝撃の安さである。

天気は良いが、この日の最高気温は11℃ 冷たい一日だった
「お食事処 大漁」の海鮮丼

新鮮な海鮮丼で満足して島を去り、広島県に入った。小さな島々はどこも静かで、段々畑と道と海…絵に描いたような美しい風景だった。

6つ目の橋「因島大橋」
誰もいないロングストレート

最後の島である向島から本州へは船に乗って渡った。その船が出る港には建物が一切無く、張り紙でボロボロの時刻表があったが、今は使われているとは思わなかった。暫く途方に暮れていると、どこかから1人のおっちゃんが乗った一隻の船がやって来て、「兄ちゃん、乗るのか?」と聞かれた。「対岸まで」と言うと、船は港に接岸して乗船することができた。その場で料金を支払おうと財布を出している間に、既に船は出発していた。なかなか適当な渡船である

「歌⇔戸崎」どうやらこれが渡船のようだ

小さいながらも車4~5台は乗れそうなしっかりした船で、わずか3分ほどで対岸に着いた。おっちゃんの適当な合図に従って私はバイクのエンジンを掛け、無事に1週間ぶりの本州上陸を果たしたのであった。おっちゃんの話によると、今は時刻表に従って運行はしておらず、港に人が来たのが見えたらそこに向かうということだった。

対岸の島々と去っていく船を後に、これからは家路を目指して走っていく

日没も迫っている。私はひたすら東を目指して瀬戸内海沿いを走った。日の入りの少し前にこの旅最後で18つ目の県である岡山県に入って、お花畑が広がる道の駅にバイクを停めた。

道の駅から夕日に染まる花畑を見る

その後は暗闇の中、倉敷市まで走り、スーパー銭湯で1日の疲れを洗い流した。風呂上がりに休憩室で横になっているといつの間にか寝てしまい、深夜23時の閉店時間に店員さんに起こされるまで意識を失っていたのだった…

・2013年3月22日(木)-旅行12日目

岡山県倉敷市でこの旅最後の朝を迎えた。外に出て感じたのは初日と同じような青空と冷え切った空気だった。今日はひたすら瀬戸内の海沿いを走って、夜には約2週間ぶりに自宅に帰還する予定だ。

鷲羽山から瀬戸大橋を一望

鷲羽山スカイラインを快走して、瀬戸大橋と島々が一望できる展望台に登った。
一昨日の夕方、四国側から瀬戸大橋を見たが、今日はその反対の本州側から同じ橋を見ている。3月の澄んだ空気が、対岸の四国や数え切れないほど多くの島を見せてくれていた。

(左上のぼやっとした黒ずみはレンズの汚れ 残念…)
平日の昼間、工業地帯は絶賛稼働中だ

鷲羽山を去った後は、ひたすら東へ走った。国道2号線と岡山ブルーラインという道は信号もほとんど無く、あっという間に兵庫県に入った。午後になるとどんよりとした曇り空が広がった。天気予報を見ると、夜には雨が降るそうだ。帰宅まで降らないことを願いたい…

どこで買ったか忘れたが、串カツが旨かった。

夕方になるとさらに空の雲行きが怪しくなってきたが、私とバイクは順調に自宅までの距離を縮めていった。姫路より先は、大阪の自宅までほぼ市街地が続く。

明石海峡大橋 自宅まであと100kmを切った もう少しだ

日没と同時に神戸市内に入ったが、それと同時についに雨が降ってきた。暫くは小雨でそのまま走っていたが、本降りになってきたのでコンビニでしばし休憩してカッパを着用した。
その後は神戸と大阪の市街地を、ただひたすら自宅に向かって一直線に走った。
雨の夜、 2時間ノンストップだった。

そして、3月12日(金)午後20時30分、ついに自宅への帰還を果たした。

バイクの距離計は27,410kmで旅の終わりを迎えた

こうして、18歳少年の12日間に及ぶ壮大な旅は無事に終わりを告げた。この旅で大阪府より西側にある県は全て踏破し、バイクで走った距離は3,684kmだった。

思いつきで決行したこの旅で、私の少ない貯金の大半を使い果たしてしまった。しかし、後悔は全くしていない。これまでダラダラとやる気のない生活を送ってきたから、この旅を通して大きな自信と経験を得たと思っているからだ。

翌日、バイクに積んだままだった大量の荷物と旅の思い出を整理した。旅の期間は12日間であったが、毎日が新鮮すぎて、この間に数ヶ月くらいの時間が経ったような変な感覚だった。

ざっくりと西日本一周12日間の軌跡

 【走行距離・出費】
宿泊地:大阪(出発)→鳥取→浜田市→福岡→阿久根市→鹿児島→鹿屋市→南阿蘇村(熊本)→大分→本山町(高知)→宇多津町(香川)→倉敷市→大阪(帰宅)
走行距離:3,684km
費用:42,636円
(おおよその内訳)ガソリン代25%、フェリー・有料道路10%、宿泊・温泉40%、食費20%、その他5%

こうして、その後はまたいつも通り家での生活に戻ったのであった。専門学校の入学まであと2週間。この旅をきっかけにして、進学先では何とかやる気を出して、良い学校生活を送りたい。けど、貯金もほぼ無くなった。新生活で出費もあるだろうし、バイクもメンテナンスしなければならない。そして、日本一周達成に向けて次の旅もしたい。まずはバイトを探さなければ… 

【バイク日本一周旅】東日本編に続く…

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コメント

  1. yushiki より:

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