・2025年5月3日(金) – 4日目
走行ルート:松山市(宿泊)→国道56号線→国道378号線→県道255号線→国道197号線→県道256号線→佐田岬→国道197号線→松山自動車道→国道192号→徳島市(宿泊)
走行距離:429km(自動車専用道路:138km、オフロード:0km)
出発時間:8時0分(バイクは10時出発)、到着時間:21時30分

※この日のオフロード走行はありません。
1~3日目で十分に林道(オフロード)走行を満喫して、山はもうお腹いっぱいだ。
4日目は宿泊地の松山市内で少し観光もしつつ、バイクは西へ瀬戸内の海沿いを走り、四国最西端の地である「佐田岬」を目指します。
この日に走行する一部のルートは、私が12年前に125ccスクーターの旅≪【バイク日本一周旅行】西日本編)≫で訪れた場所を再訪するので、月日の変化で変わったもの、変わらないものをそれぞれ見て感じられるのも楽しみの一つである。



朝は松山観光。バイクで走り出す前に、宿泊地のビジネスホテルと有名観光地の「道後温泉」が近かったので、ホテルのレンタル自転車(無料)を借りて、朝風呂を満喫。
しかしながら、本日からはGW本番(この年は短めの4連休だが..)に突入だ。道後温泉本館は午前8時時点で既に行列が。10分ほど待てば入れそうだったが、ゆっくりと湯に浸かりたいので本館から100mほど離れた場所にある別館(道後温泉椿の湯)へ。中は銭湯のようでシャンプー等の備え付けはなしだが、入浴料は450円と安価だ。




温泉に入った後は少し周辺を散策。
昔ながらの商店街、レトロな雰囲気の道後温泉駅を見て回った。今度は路面電車にも乗ってみたいものだ。10時がチェックアウト事項のため、9時30分にビジネスホテルに戻り、急いでバイク旅の準備を整えた。



午前10時に松山のビジネスホテルを出発して、バイク旅を再開。この日は夏日で暑そうだ。
海が目の前に迫る国道378号線を西へ走る。この区間はJR予讃線と並走していて、海が近いことで有名な「下灘駅」に立ち寄ろうと思ったが、GWのため駅前は通行規制… バイクで下灘駅には行けず、駅周辺も大混雑だったので諦めて先へ進むことにした。
この辺りの海ははどこでも綺麗で駐車スペースも多いので、バイクを停めてしばし海を眺めるのも良いでしょう。

佐田岬半島に入り、道の駅「佐田岬半島ミュージアム」で昼飯タイム。
この道の駅は12年前のバイク旅で立ち寄り、ムラサキ芋味のアイスクリームを食べた思い出の場所で、当時は確か「瀬戸農業公園」といった名前だったが、リニューアルされて名前が変わったようだ。


昼飯を食べたカフェはセットメニューが1,500円弱と少し高かったが、GWなのに人が少なくて開放的な風景の中でゆったりと食事できたので満足だ。そして、このカフェの目の前にある展望デッキの名前は「日本一細長い半島で、2つの海を吹き渡ってくる風を感じながら、大きく広がる海を仰ぎ見るテラス」。恐らく日本一長い名前のテラスだろう。


道の駅がリニューアルされても、アイスクリームは昔と同じ建物で今も売っていた。何とメニュー・値段も12年前と同じままだったのは嬉しい限りだ。
道の駅が変わっても、変わらないもののある。私もこの12年で外見や職業、色々と変わったことばかりでも、バイクが好きで旅に出たいことは変わらない。まだ少年だったあの頃を思い出しながら、食後にムラサキ芋のアイスを食した。



14時に佐田岬入り口の駐車場に到着。GWの洗礼で車は満車であったが、バイクはトイレ脇のスペースに問題無く停めることができた。最初に、駐車場の裏から歩いて数分のところにある「水尻展望台」へ向かい、遠くから佐田岬を眺めた。ここは12年前には無かったので、比較的新しい展望台であろう。


佐田岬の突端(灯台がある場所)へは駐車場から約1.8km。徒歩20~30分ほどアップダウンが続く道を歩く必要がある。5月とは言え、少し歩くと汗ばむ気候の中、淡々と歩いた。
松山市内からでも数時間掛かる辺境の地なので、昔に来た時は数人しか見かけなかったが、この日は数百人は居たと思われる。恐るべしGWだ。



景色の良い遊歩道を歩く。この辺り、12年前はもう少し建物があった覚えがあるが、更地になったようだ。印象的だった白い壁だけの建物?だけはまだ健在だったが、上のほうに書いてあった「ストアーはまゆう」の文字は完全に消えていた。



2/3くらい歩いたところで「椿山展望台」に到達。よくありがちなハート形のモニュメント?がめり込んでいるが、これも昔は無かったので最近造られたのだろう。きっと、こんな所までわざわざ運んで建てた工事関係者も苦笑いしながら仕事したであろう。
時期的に椿はもう見られないが、正面に佐田岬灯台が見え、ちょうど「国道九四フェリー」が運航しているところを見ることができた。


この辺りは温暖な気候なのか、鹿児島などで見る南国の植生が目立った。そして、椿山展望台で見れなかった椿を佐田岬灯台の手前で発見した。かなりの遅咲きだ。
周囲の景色を見ながらの散歩はあっという間で、佐田岬灯台に到着。灯台周辺は昔と変わって無さそうである。



天気は薄曇りになったが、昔と変わらない佐田岬からの風景が見れて達成感を得た。
灯台から少し戻り、今は陸続きの御籠島方面に新しい展望台があったので、そっちも散策することに。
御籠島は元々は離島だったが、1967年に漁業施設(畜養池)が建設されて佐田岬半島と陸続きになったそうだ。池の横を歩いて、恐らくバイクを停めた駐車場から最も遠い場所である「御籠島展望所」に到達。風景は先ほどと変わらないが、向かい側に佐田岬灯台が見えるのが良い。



ちょうど誰もいないタイミングで、半分残ってた松山のコンビニで買ったスターバックスラテを飲みながら、改めて四国最西端へ到達したことを実感する。
ノンビリしていると時刻は既に15時30分。後の時間を考えると長居はできないので、この辺りで帰路に着くことに。駐車場に戻って三崎港にある「佐田岬観光公社」で四国最西端の到達証明書をゲットすべく、少し早歩きでバイクを目指した。


御籠島には戦時中に造られた洞窟式砲台跡があったため、最後に砲台跡を見た。レプリカだが綺麗でクオリティが高く、一見の価値はある。
16時に駐車場に帰着した。今後、自分のバイクで九州に行くことは無いと思うので、多分この場所がテネレ700で訪れた最西端及び最南端の場所になることだろう。この先、行けるかは分からないけど、北海道に林道ツーリングができるなら、道内のどこがかテネレ700最北端・最東端の場所になるだろう。またこんな感じで思い出を作りたいものだ。



佐田岬駐車場から三崎港までは約20分。佐田岬観光公社で200円か300円?を支払って到達証明書をゲットして、スタッフのおっちゃんに記念撮影もして貰った。
隣の「みなとオアシス 佐田岬はなはな」でステッカーも購入。閉店間際だったからか、シラス丼が半額(300円)だったので夕飯?として食べた。

ここ三崎港の県道沿いには、国指定天然記念物のアコウ樹が存在している。
現地の案内板によると、アコウは日本だと紀伊半島、四国、九州~沖縄などの比較的温暖な地域に生育しているが、生育地域の北限に近いことと、巨樹であることなどから1921年(大正10年)に天然記念物に指定されたとのこと。その大きさは圧巻だが周囲をコンクリートに固められていて、アコウにとって大丈夫なのかなぁと思う現況であった。


ここ三崎港をもって、今回の四国旅の観光は終了。
時刻は既に17時を過ぎたが、本日のビジネスホテルは徳島市内なのでこれから四国縦断だ。
まずは国道197号→松山自動車道で愛媛県を縦断。石鎚山SAの先で日没を迎えたが、徳島自動車道は全線片側1車線で高速代を払うのが勿体ないので、三島川之江ICで降りて一般道(国道192号線)を夜間飛行。さすがに疲れたが、一般道のスピードだと夜風が気持ち良くて、辛さは無く無事に徳島のビジネスホテルへ到着。時刻は21時30分になっていた。


夕方のシラス丼だけでは物足りなくて、近くのラーメン屋で夜食を食らう。後で知ったが、入った店はご当地ラーメンの徳島ラーメンでは無かったようだ。
食後は深夜の静かな徳島市内をゆっくり歩いてビジネスホテルに戻った。高知や松山にはあった路面電車が徳島には無いのが、少し寂しく感じるところである。
・2025年5月4日(土) – 5日目




翌日(旅の5日目)は帰宅日。GWの渋滞を避けるために南海フェリー(徳島→和歌山)を利用して、和歌山→奈良(名阪国道)を経由して東へ向かうルートを利用して見た。
関西圏、中部圏は順調に通過したものの、静岡県の御殿場付近では21時でも渋滞20km以上の情報が…


片側1車線区間と同じく、スピードの出せない高速に料金を払うのが勿体ないので、新東名高速道路を新御殿場ICで降り、2日連続で一般道を夜間飛行。裏道→国道246号で帰路に着いた。徳島と違って交通量は多かったが、23時頃に神奈川県の自宅への帰還を果たした。

【旅の振り返り】
日程:2025年4月30日(火) ~ 5月4日(土)
走行距離:合計2,333km(自動車専用道路:1,143km、オフロード:94km)
※(1日目)825km、(2日目)248km、(3日目)279km、(4日目)429km、(5日目)553km
費用:
(ガソリン代):2,722(207/L,13.15L)+451(207/L,2.18L)+2,142(176/L,12.17L)+1,766(9.6L)
+1,515(192/L,7.89L)+1,851(178/L,10.4L)+2,411(177/L,13.62L)+750(207/L,3.63L)
高速道路代:約15,000円
駐輪代:1,000円
南海フェリー:7,400円
宿泊代:8,000+5,400+4,500+5,000
洗濯代:330+200
食事代680+230+690+933+180+1,500+1,040+320+550+130+550+190+1,260+300+1,200+480+615+650
入場料・温泉:1,000+450
お土産代:743+1,320+440+500